ノイズフィルタ使用事例
大型端子台のねじ頭の十字穴潰れ(なめる)対策

プラスねじの締めつけ作業はプラスドライバー工具で仮締めは簡単ですが、大型端子台のねじは高トルクで締め付ける必要があり、ドライバーではねじ頭の十字穴を潰す(なめる)ことや工具の先端を潰してしまう恐れがあり熟練者の作業が必要になります。もっと簡単にねじ締め作業が出来ませんか。

六角レンチで安心作業
端子台のねじを特殊な工具を使わないで作業性が良く、ねじ頭を潰しにくい(なめにくい)、六角穴付きボルトにしたSオプションがお勧めです。

原因

ねじ頭の十字穴を潰す(なめる)原因(メカニズム)

プラスねじはセルフアライメントで工具であるドライバーのビットが中心に誘われる機構となっています。
プラスねじの断面を見ると斜めにテーパーが付いているため力がかかる外側の溝が浅い構造となっています。
押しつける力が弱い場合はドライバのビットが十字穴から浮き上がってしまいます。
これはカムアウト現象といい、ねじを押しつける力が70%で回す力は30%とドライバーを押しながら強い力で締めるバランスが重要となります(図1)。
ドライバーの先端面とねじ頭の十字面が密着していれば良いのですが傾くと、さらに浮きあがる力がかかりカムアウトします。特にねじ径が大きくなるほど高トルク作業が必要となり上記の現象が起きやすくなります。


図1.カムアウト現象

ねじ締め作業には熟練作業者の育成が問題

ねじ締めは熟練者の作業が必要になるため、多くの製造メーカでは、ねじ締めの認定制度があります。こうした熟練作業者の高齢化と技能の伝承も問題になってきております。

解決策

ねじ頭潰れの問題を解決

六角穴付きボルトはプラスドライバーの様に工具接合面にテーパーが付いていないため工具が抜ける方向に力がかかりません。
また6つの面を工具(六角レンチ)で抑えて回すため高トルクの作業に向いています(図2)。


図2.六角穴付きボルト

熟練作業者の育成を解決

六角レンチの長手側は先端がボールポイント(図3)になっているものが主流となっています。
これはドライバーの様に工具を垂直にしなくても約30度の角度まで作業範囲があります。
そして早回しも可能で作業工数の削減にもなります。
また長手側を持って本締めすることで熟練者でなくても高トルクでねじ締めを行う事ができます。


図3.六角レンチ

Sオプションを以下のシリーズからご選定ください

上記の対応可能なシリーズは以下となります。

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