同期整流の直列運転について

1.同期整流とは

 同期整流はスイッチング電源の変換効率を高める回路技術で、主に2次側の整流回路に採用されています。従来は図1.1.に示すようにダイオードで整流していましたが、パワーMOSFETやパワートランジスタで整流しています(図1.2)。

2.同期整流回路の直列運転における片側電源停止時の挙動

 直列運転時に片側の電源のみ出力停止した場合、出力停止した側の同期整流FETはOFFした状態となります。このとき、動作している電源はお客様負荷に電力供給し続けようとするため、停止している電源の同期整流FETのボディダイオード(他に寄生ダイオード、内部ダイオードともいう)に電流が流れます。
 ボディダイオードのVF特性(VSD)は品種によって異なりますが、目安として約0.7~1.3Vと高く、損失は通常動作時に比べ大きくなります。
 そのため、片側電源停止時にも動作し続けるご使用方法の場合には、出力側にVFの低いショットキーダイオードの外付け接続を推奨します。

各製品における同期整流回路の使用有無についてはお問い合わせください。

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