周囲温度が変化する場合の電解コンデンサ寿命について

1.ご使用条件が変化する場合の推定寿命の求め方

電源を条件aにてA時間,条件bにてB時間,・・・・・条件xにてX時間使用した場合、それぞれの条件での推定寿命が、La,Lb,・・・・・Lx時間とすると、複合条件での推定寿命Lは、

となります。

2.ご使用環境条件が変化する場合の推定寿命の算出例

例として、下記の場合を考えて見ます。

電解コンデンサ 定格温度=105℃
基本寿命=1,000時間
稼動条件 45℃(推定寿命=64,000時間)/8時間稼動
55℃(推定寿命=32,000時間)/8時間稼動
65℃(推定寿命=16,000時間)/8時間稼動

①式より

となります。

また、求められたLに該当する周囲温度をアレニウスの10℃2倍速に従い計算すると、

より、Ta=57.2℃となり、稼働時間と温度の平均周囲温度55℃よりも高い値となります。
つまり、ご使用環境条件が変化する場合のアルミ電解コンデンサによる推定寿命は、ご使用環境条件の平均周囲温度から求める推定寿命よりも短くなるため注意が必要です。

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