Q&A
並列運転と冗長運転の違いについて

1.並列運転

「並列運転」とは、電源の容量不足を補うために複数の電源を並列接続し、電流容量を増加させる方法です。
並列運転を行う場合、並列運転機能(電流バランス端子)のある電源を使用することが一般的です。また、並列運転機能のない電源でもPオプション品(過電流保護動作点を定格電流の90~100%としたもの)を用いることによって簡易的に並列運転可能となります。

2.冗長運転

2.1 冗長運転(1+1冗長運転)

「冗長運転」は、「バックアップ運転」ともいい、複数の電源を並列接続するという点では並列運転と同じですが、電流容量を増加させることが目的ではなく、電源が故障した場合でもシステムを停止させないために予備の電源を接続する方法です。
冗長運転を行う場合、メイン電源と同じ定格(並列運転しているときは同じ台数分)の予備電源を接続するのが一般的です(図2.1を参照願います)。

2.2 N+1冗長運転

通常の冗長運転の場合、複数の電源を並列運転させるシステムを構成するときに同電源を同数並列接続したものを予備システムとして準備する必要があります(図2.1を参照願います)。
「N+1冗長運転」の場合、システムに必要な電力を数台(N台)の電源で分担し、冗長用として1台の電源をシステムに接続する方法です。
この方法は、電力を分散化し電源装置の台数を増やすことで冗長運転となり、同系統電源のうち1台が故障してもシステムダウンとならないように1台を予備電源としており、予備電源は小電力のものでよいため、大電力システムの場合、通常の冗長運転より安価なシステムを構成できます。
なお、複数台の電源で大電力を得るためには通常電流バランス(並列運転)機能のある電源を使用しますが、一般の電流バランス機能付き電源は系統内の1台でも故障した場合、出力電圧が低下します。これは、電流バランス機能を使用した場合、故障して出力電流が0Aになると、正常な電源も電流を0Aにして電流バランスを保とうとするためです。
従いまして、N+1冗長運転用に使用する場合、上記の問題点を解決した(電源故障時でも出力電圧が低下しない)電源を使用する必要があります。

図2.1 通常の冗長運転接続方法

図2.2 N+1冗長運転接続方法

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