基板単体タイプの電源は、ユニットタイプの電源(シャーシ付き電源)に比べて取扱いに注意する項目がありますので、以下事項にご注意の上使用してくださいますよう、お願い申しあげます。
(1)試験後
通電試験や、耐圧・絶縁抵抗試験後は電源内部に高い電圧が残ることがあります。そのため、試験後は導電性の板の上に置かれますと、はんだ面が露出しているためにショート状態となり、内部回路に高圧がかかって故障・劣化の恐れ、また、取扱いによっては感電等の恐れがありますので、注意してください。
(2)はんだ面への衝撃
組立時等で、作業台の上に置かれる場合、はんだ面の面実装部品やリード先に衝撃を加えますと、部品やはんだにストレスが加わり、故障・劣化の恐れがありますので、注意してください。
(3)保守時の注意
軽負荷時、入力断後も数分間、電圧内部に高い電圧が残ることがあります。保守時などには、感電等の恐れがありますので、注意してください。
(4)基板へのストレス
基板へのねじれ、たわみなどのストレスは故障の原因となりますので、取扱いには充分注意してください。必要固定箇所は、必ず固定願います。
(5)絶縁距離
金属シャーシ上へ電源を取付けられる場合は、電源リードと金属シャーシ間の絶縁距離は、規定の寸法を確保願います。また、距離が不足する場合は、絶縁紙を挿入してください。