マイコン搭載電源活用事例
過電流を抑制する過電流保護動作点オートシフト機能

装置内で故障が起こった際、過電流による電線の発熱が心配です。
電線の異常発熱を防ぐため、過電流を抑制する方法はありますか。
過電流保護動作点オートシフト機能を用いて保護動作点を切り替えることで出力電流を抑制し、発熱を防ぐことができます。

過電流動作点オートシフト機能

電源にはある値以上の出力電流が流れないようにする過電流保護機能が備わっています。
過電流保護機能が動作する電流値は電源の定格電流を超える値に設定されており、負荷の異常などで大電流が
流れると、保護機能によって電源は出力電流を制限します。

始動時に定常時より大きな電流が流れるファンなどの負荷では、始動時の電流を考慮した電源選定を行います。
使用中に装置内部で何らかの異常が発生して過大な電流(異常電流)が流れる状態になった際、過電流保護機
能により出力電流は制限されますが、電源からは異常電流が流れ続けます(図1参照)。
また、状況によっては過電流保護の動作値に達しない状態で、異常電流が流れ続けることも考えられます(図2
参照)。

始動時は短時間のため、定常時の電流に合わせて電線のサイズを選定しようとした場合、上記のいずれの状態
においても、異常電流が流れ続ける事で配線の発熱による焼損や他負荷への二次的な故障も誘発する事となり
ます。

                           図1 異常状態①                                             図2 異常状態②

過電流保護動作点オートシフト機能は、電源の出力開始から任意の動作時間経過後に、あらかじめ設定した
過電流動作点に切り替わります。
定常時の過電流動作点を切り替える事で、定常時に異常が発生した際にも、電源出力から流れ続ける電流を
新たに設定した過電流保護動作で制限できるため、異常電流を抑制することができます

                                           図3 過電流保護動作点オートシフト機能

詳細については当社までお問い合わせください。

アプリケーション例

・ファン

・ベルトコンベア

・モータドライバ
                        など

マイナーチェンジ対応できる電源例

マイナーチェンジで様々な機能を追加できます。

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