Q&A
電解コンデンサ寿命について

1.電源の寿命

電源の使用部品の中で、最も寿命の短い部品の中にアルミニウム電解コンデンサがあります。
従って、アルミニウム電解コンデンサは、電源の信頼性の点から見ても重要な部品であり、またアルミニウム電解コンデンサの推定寿命を算出することで、電源の寿命を推定することができます。
アルミニウム電解コンデンサの寿命は、余剰電解液の量と電解液が封止ゴムを通過して蒸発するスピード、そのスピードを決定する温度によって決まります。
寿命と周囲温度の関係は、アレニウスの温度2倍速が適用され、式(1)で算出できます。

電解コンデンサ寿命

電解コンデンサ寿命

Lo :基本寿命
T1 :コンデンサ許容最高温度
T2 :コンデンサの使用温度
式(1)から、寿命は電解コンデンサそのものの設計で決まる基本寿命Loをもとに、温度による係数で決まります。

2.電源への影響

アルミニウム電解コンデンサの寿命とは、静電容量が許容値を下回ったり、誘電正接(tanδ)が大きくなったり、漏れ電流が大きくなった状態をいいます。
電源では主に入出力平滑回路、内部補助電源回路、制御回路の位相補正、等でアルミニウム電解コンデンサが使用されており、どの回路のコンデンサが寿命になったかで、電源に与える影響は異なります。
表1の各回路における症状と電源に与える影響を示します。

表1 コンデンサの寿命が電源に与える影響
使用箇所 電源への影響(症状)
入力平滑回路 リップル電圧大
出力平滑回路 リップル電圧大
補助電源回路 制御動作が停止
制御回路の位相補正 補正不能

3.注意事項

式(1)に示しました通り、アルミニウム電解コンデンサの寿命は、使用環境(周囲温度)によってほぼ決まりますので、電源はできるだけ風通しの良い場所での使用をお願いいたします。

製品の技術的なお問い合わせ

専用ホットライン0120-52-8151

受付 9:00~12:00/13:00~17:00(土曜・日曜・祝日・弊社休日を除く)