モータ起動時/停止時における電源への影響

モータ起動時に、定格電流の数倍のピーク電流が流れ、電圧を遮断した瞬間はモータのインダクタンス成分により逆起電力E=-L×(di/dt)の電圧を発生します。

1.起動時のピーク電流

モータ起動時には、定格電流の数倍のピーク電流が流れます。モータ起動時に流れるピーク電流が電源の定格電流をこえる場合、電源の過電流保護動作によって出力電圧が低下いたします。モータに印加する電圧が低下するためトルクは下がり、起動時から最大トルク(定常動作と同等のトルク)を取り出すことが出来ません。起動時より最大トルク(定常状態と同等のトルク)が必要なモータには、モータのピーク電流値よりも電源の定格電流値が大きい製品を選定下さい。

2.停止時の逆起電力

例えば、極性反転のためにブリッジが組まれているものは、モータの停止時の逆起電力による電流の逆流を発生させる経路が生じるために、電源の出力低下などの不具合を起こす可能性があります(図2.1、図2.2参照)。

停止時の逆起電力

同様な理由で、逆起電力によって出力電圧が上昇し、過電圧保護回路が動作してしまい、 電源が出力を停止してしまうことも考えられます。
これらの理由から、モータ負荷、インダクタンス負荷の場合は、電源出力端子の電圧を 上げないため逆電流防止用ダイオードを挿入する対策が必要となる場合があります(図2.3 参照)。

逆電流対策回路

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