使用電線について

1.電線で注意が必要な理由

電源に配線を行なう場合、電源の入力と出力に電線を使用します。このとき使用する電線には、注意が必要です。
電線にはわずかですが、抵抗分が存在します。電線を流れる電流が大きい時、この抵抗分が問題になってきます。つまり、電線に電流を流すと抵抗分で電圧降下を起こし、損失(発熱)を生じます。電源の配線に使用する電線は、太く短く配線するのが理想的です。

2.流す電流による電線の太さ(参考値)

どの程度の電線を使用してよいのか、目安を以下に示します。

表2.1 使用電線一覧
項番 AWG
No.
断面積
[mm2
1Aあたりの電圧降下
[mV/m]
最大電流(Ta=40℃時)
UL1015(600V 105℃)
[A]
1 30 0.051 358 -
2 28 0.081 222 -
3 26 0.129 140 5.8
4 24 0.205 88.9 7.6
5 22 0.326 57.5 10.0
6 20 0.517 37.6 13.1
7 18 0.823 22.8 17.2
8 16 1.309 14.9 22.8
9 14 2.081 9.5 30.4
10 12 3.309 6.0 40.6
11 10 5.262 3.8 55.3

(電線メーカ資料による)

3.注意点

  1. (1)電線は束ねると放熱が悪くなります。5本以上の電線を束ねるときには、上記の値に80%のディレーティングをして下さい。
  2. (2)電線は抵抗分以外にもインダクタンス成分を持ちます。配線は極力、太く短くお願いいたします。
  3. (3)リモートセンシング時の電線での電圧降下は0.3V以下として下さい。

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